「ネイティブなら子どものときに身につける英会話なるほどフレーズ100」を読んだ
CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
- 作者: スティーブソレイシィ,ロビンソレイシィ
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2000/04/10
- メディア: 単行本
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Amazonでそこそこの評価だったので買って読みました.
自分自身,中学から大学院までずっと英語は勉強してきたつもりで,TOEICの点数も800台後半くらいは持ってます.
実際,この本で出てくる表現を見ても,大半が「言われればわかる」というものでした.
でも,いざ英語で誰かと話そうとすると,全く言葉が出てこない.
「これ借りていい?」みたいな簡単な表現すら,頭に浮かんでこないのです.
この本のまえがきには,
日本人は英語になると器用貧乏なのかもしれない
ということが書かれています.
発音や慣用句に関する知識は多くあっても,それを使いこなす基礎的な会話能力についての学習が不十分なため,外国人を目の前にして何もできなくなってしまう,ということです.
このことを著者らは,
道具箱からいったいどれを取り出して、どう使えばいいのかがわからないほど、道具が雑然としまわれている
と表しています.
道具箱の中の道具をどうやって(できるだけ素早く)取り出せばいいのかを考え,実践していくことが,当面の自分の課題なのだと感じました.
この本の特徴は,言葉を覚えたばかりの赤ちゃんが徐々に成長していく過程になぞらえ,非常にシンプルな表現から難しい(といっても中学英語レベルです)ものに進んでいっているという点です.
例えば,最初の"BABY"のチャプターでは,"Here."(はいどうぞ)や,"Not yet."(まだだよ)のような,本当に向こうの子どもが言いそうなフレーズが並んでいます.
こういう簡単な表現を復習することにより,「あまり難しいことを考えなくてもちゃんと受け答えできるんだ」と考えることができるようになりました.
あと,この本では,表現を使うべきシチュエーションについての説明と例文に紙面を割き,文法事項などの他の要素はできるだけ省かれています.
これにより,「話すための英語」の学習に集中することができるようになっていると思います.
特に,(ネイティブと話す際には)微妙なニュアンスの違いなどに注意したいですね.
フレーズの数が100とそれほど多くないため,これだけで「英語が話せるようになる」とは言いがたい部分はありますが,焦点を絞った良書だと思います.
この本を何度も読み返すことで,英語を使いこなすための基礎力をつけていきたいです!
話は少し変わりますが,最近,東京特有の殺人的な通勤電車に押しつぶされながら,TOEIC presents English Upgraderをやっています*1.
TOEICの本家本元が出しているAndroid/iOSアプリで,TOEICテストのPart 3のような,会話を中心としたリスニングの問題を聞くことができます.
各問にスクリプトと解説が付いているだけでなく,全部無料でできるというのが,太っ腹というかなんというかだと思います.
こういうアプリにありがちな広告も,今のところ見かけていないです.
これもおすすめです.