フツーって言うなぁ!

フツーなサラリーマンのフツーな嘆き.

WebDB Forum 2014で発表してきた

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夏に執筆した論文が採択されたので,東京で学会に参加してきました.

11/19,20に行われた,WebDB Forum 2014という国内向けの学会でした.

Web系,DB系の研究発表が中心の学会で,採録率は6割程度だそうです.
個人的に,修士の間にもう1度ぐらい査読付き論文を通しておきたかったので,採択されてよかったです.

Web系,DB系の学会だと,日本のものでは,DEIMと呼ばれる研究会が有名です.

トップページ - DEIM2014

こちらの学会には論文の査読がないのと,3日間ほど泊まりがけで参加するのですが,どちらかと言うと飲み会交流会のような側面が強く,「研究発表の場」としてはWebDBの方が圧倒的に上だと感じました*1

また,Web系企業を中心とした企業のエンジニアも多数来られ,技術についての発表も聞くことができました.
来年からエンジニアとして就職する身としては,こちらもぜひ聞いておきたかったので有意義でした*2

以下,軽くメモ(研究内容のメモというよりは,自分用の日記として).

1日目

朝にオープニングがあり,講演,論文発表と続いた.
講演での「研究者も自分の実装をもっと公に晒すべき」という意見には非常に共感した.

企業ブースの常設展示があったので見た. HOME'sなどが有名なネクスト社のデモが面白かった.
クライアントに注文住宅のイメージを持ってもらうために,レゴブロックを置くと,ブロックに対応する場所に壁やドアなどのオブジェクトが配置され,パソコンの画面に3Dモデルとして表示されるというシステムだった.

夕飯とともにポスター発表のセッションが行われ,寿司を頬張りながら研究の話を聞いていた.
内定先の企業や,選考を受けた企業の方とも(短い時間だったけど)お話した*3
個人的には,多腕バンディットアルゴリズムによる広告の効果検証の話が面白かった.
他の講演などで何度か聞いても論点をつかめなかったのだが,被験者を等分割するA/Bテストに対して,KPIの高いインタフェースに被験者を割いて検証効率を高めるというのがこのアルゴリズムのキモらしい.
やっと初歩を理解できたような気がする.

2日目

午前中に自分の発表があった.
ディスプレイの接続の調子が悪くてスライドが映らない,映ったと思ったら今度はマイクの使い方がわからない…など,終始gdgdな発表だったが,何とか終えることができた.
自分の研究は問題山積みであることに気付かされた.

お昼に大学院の先輩にお会いした.
就職先の企業を代表しての参加らしい.
仲の良い方だったので,久しぶりに話ができて楽しかった.

最後の講演では,身体データのセンシングについての話を聞いた.
センサをつけている人が今何をしているかを検出するシステムのデモが面白かった. 例えば,「プレゼンしている」,「歯を磨いている」など,結構細かい粒度の行動検出ができるようになっているらしい.

自分の論文は受賞を逃してしまったが,数多くの良質な研究発表を聞けて刺激になった*4


今年うちの大学から出していたのは自分たちだけだったらしく,若干肩身の狭い思いをしました.

国際学会は発表がすべて英語なので,どうしても細かい所が聞けなかったりしますが,国内の学会ではそういったことがないので,ちゃんと研究内容を聞くのに集中できた気がします(ダメ学生並の感想).

WebDBに参加するにあたって,

修士1年の皆さんがWebDB Forum 2014に投稿するべき7つの理由, , , , , , , - 豊田正史のSLとは関係ございません(2014-06-23)

こちらの記事を読ませていただきました.
意識の低い修士2年の学生には耳の痛い話でしたが,M1の間に投稿論文を1本まとめることができれば,修論ももう少し楽だったのかなという気がします*5

11月は心ぴょんぴょんな日々が続いて,進捗に問題をきたしています.
きっと12月から本気が出るのでしょう…

*1:もちろん,国際学会の方がよりよいのは自明

*2:どちらかと言うとコネ作りの方が目的だったことはナイショ.参加者も少ないしね

*3:内定先の同期やツイッター関係の人もいたらしいけど,会えなかった

*4:てか今回の参加者はみんなプレゼンもうまかったと思う.正直,自分には全く勝てる要素がなかった

*5:いまさら取り返しの付かない反省です